nozomimaniaの日記

ドンマイ系アラサーの日常。

私と漫画。

私は漫画を割とたくさん読むほうだと思う。

しかし、基本的には書店に平積みになっている漫画しか買っていないし絵に詳しい訳でもない、あくまでたくさん漫画を読むだけの人間であって

オタクとか、漫画通とか、そこまでではない…と、思っていた。

 

私が春から務めることになった課は女性が多く、また彼女らはたまたま揃いも揃って漫画好きであった。

私も漫画好きですよ、たくさん読みますよとなんとなく流れで話し、先輩方の漫画の貸し借りになんとなく加わった。

 

先輩方は一番年の近い方でも10歳ほど年上なのもあってか、私が普段読まないようなタイプの漫画が回ってきた。

結構ベタな少女漫画、歴史ロマン的な少女漫画、グルメ漫画など…

とても新鮮で、どれも面白く読めた、

しかし

 

私は気付いてしまう。

 

デッサンが狂っているッッ………!!!

 

別に今まで私は絵が上手い=面白い、と思ったこともないし、あまり絵柄にこだわりはない。

なんならめちゃくちゃ個性的な絵の漫画だって大好きだ。カイジとかボーボボとか。

なのに圧倒的に気になるッッ………!!!

 

普通に面白いなあ、キャラクター可愛いなあと思っている一方で

人間の肩こんな風に動かないでしょ

この漫画顔!顔!顔!で、手とか足とか描かなさすぎじゃない?あ、ほらやっぱり靴描けないんだな

この手の形はないでしょ…

と、夫にまで言い出す始末ッッ……!!! 

 

もう本当に最低である。

もちろん貸してくれた方にそういう感想を言うつもりは一切ないし、ていうか普通に漫画自体は面白く読んでいるので多分続きもお借りするだろう。

 

しかしながら、そして私がこれぜひ!と先輩方に貸す漫画はことごとく絵が上手くて有名な作家さんの作品……

 

嫌なやつすぎる。

自分は絵を描けないくせに、読者としてもそこまで漫画に詳しいわけでもなんでもないくせに、通気取りである。

いやこれは通気取りとさえ言えない。

ただのサブカル糞女である。

 

こうなった原因はわかっている。

姉である。

 

私の姉はなんというか、絵を仕事にしている人で

私がたくさん漫画を読んできたのもこの姉がきっかけである。

姉が5歳年上ということもあり、私はスラムダンク幽遊白書なんかが現役で連載していたころからジャンプを読んで育ち、姉が読んでいる漫画を借り、いつしかプロを目指すようになった姉の漫画を読み、ここをもっとこうしたほうが良いとアドバイスもしたし、超負けず嫌いの姉が他の漫画にケチをつけているのを横で聞いてきた。

 

要は、無駄に目が肥えてしまったのだ。

これはもうどうすることも出来ない。

姉が悪いのだ、姉が。

 

よくよく本棚を見れば、ここ5年ほどで私が購入した漫画たちはもう背表紙が

『ほ〜らおしゃれでしょ?漫画好きな女性たちが読みたくなるでしょ?この漫画読んでる私って他の人とはちょっと感性が違うでしょ?』

と語りかけてくるようである。

ウザい、ウザすぎる。

その漫画たちも背表紙も何も悪くないけど。

 

しかし私は、そのサブカル糞女感溢れる本棚を見てキエーーーと思う一方で、

ウフフ…面白い漫画ばっかり並んでいる私の

本棚…センス良い…と眺めることも嫌いではないのだ。

 

結局のところ、他の人の趣味にとやかく言わなければ、自分がどんなものが好きだろうと良いのだと思う。他人の好きなものにケチをつけたり文句を言ったりしなければ。

 

そうして、私は今日もまた、サブカル糞女チョイスな漫画を読むのであった。

 

こんなこと散々言ったあとにあれですが、最近読んだ漫画は

パリピ孔明

という漫画です。面白いのでぜひ!