nozomimaniaの日記

ドンマイ系アラサーの日常。

出産時のあれこれ〜立ち会い出産〜

息子は今年の5月に生まれた。

病院に着いてから8時間程度で産声をあげ、予定日より少し早かったが3294gの立派な赤ん坊だった。

 

誰が見ても安産だったと思う。

が、出産って本人からしたらどんなに安産でもドラマだ!出産の数だけドラマがある!と思った。

私も、(そうでなくとも忘れないだろうけど)あの時のことをしっかり覚えておきたいので

いくつかブログに残しておこうと思う。

 

 

まず、立ち会い出産について。

私は立ち会い出産に関してはどうするべきか自分では決めることが出来ずに、夫にその決断を委ねた。

美しいものではないだろうし、出血なんかもあるだろうから男性からしたって見たくはないのでは?と思った、というのは表向きで、正直超ブス顔だろうから見られるの恥ずかしいし、夫に励まされたところで痛みが引くわけでもなし、むしろイライラしそうだし、立ち会わなくても良いと思っていた。でも、一人で初産に臨むのは心細かった。実母の立ち会いも可能だったが、実母は絶対優しくしてくれないから嫌だった。

だからまぁ、結局のところ、夫に立ち会ってもらうしかないのだけど、その決断を彼自身にさせることで、

『私があなたにめっちゃ暴言吐こうが、今後私のことを女として見れなくなろうが、あなたが自分で決めたことですからね!私のせいじゃございやせんよ!!』

と責任逃れをしたかったのだ。今思うとめっちゃコスい。

 

出産って、私も直前まで分かってなかったけど、ずっといきんできばって、産もう産もうとするものじゃない。

いきむのは最後のひと押し、子宮口全開になってから、つまり生まれる直前からで、それまではただただ3kg50cmある、しかも歪な形の生き物が骨盤を通過するのを耐え続けなければならない。ていうか子宮口よ、お前は私の一部なのだから私の意思でさっさと全開になれや。まだ5cmです〜やないねん。

 

その間って、痛いのもあるけどとにかく早く外に出してしまいたい!

でも子宮口全開になるまでにいきむと赤ん坊に酸素が行かなくなると言われてひたすら我慢。深呼吸。それが苦行。

言うなれば10ヶ月便秘して3kg50cmのう◎こが、今まさに出そうなのに、だめ!我慢して!!ってお預け食らってるって感じ。しかもそのう◎こ、歪な形。

 

で、まぁ前置きが長くなったんだけど私の場合はこの我慢タイムのほうが全然キツかった。いきみ始めてからは終わりが見えるしやることがあるから、痛くてもまだマシに思えた。

そう、それで立ち会い。夫がその我慢タイムに何をしてたかって、ずっと私の肛門を押していた。だってう◎こ出そうなんだもん押しててもらわないと。う◎こデカすぎて脱肛しそうなんだもん押しててもらわないと。

あれ?ブス顔見られるの恥ずかしいから立ち会ってもらうの躊躇したんじゃなかったっけ…?それよりもだいぶ恥ずかしいことになってるんですけど…?

陣痛の波が引いているときにそんなことをふと思ったが、そうこうしているうちに次の陣痛が来るので私は恥ずかしいという感覚をとりあえずかなぐり捨てることにした。多分う◎こもちょっともらした。押してくれ、とにかく肛門を押して!押してえええええ!と絶叫した。

 

夫の協力の甲斐あって子宮口はほどなくして全開となり、数時間後、無事出産を終えた。

同時に、夫は立ち会い出産を終えた。

結果的には、本当に立ち会いしてもらって良かったなと思う。一人だったらきっと更に不安で心細かったし、それよりなによりきっと脱肛していただろう。

肛門を押さえているのは結構力が必要だったと言っていたから、やはり私は実母より夫で正解だった。

それにまぁ、なんとなく二人で乗り越えた!頑張った!みたいな空気にもなった。

 

実際のところ、夫がどう思ったのかは分からない。グロテスクだと思ったかもしれないし、感動したかもしれないが、彼はそういうことをあまり口にするタイプではない。

 

ただ、一つ気になっていたことがあった。

私がいきんでいた時、夫が一度吹き出したのだ。その瞬間は、

なに笑ってんじゃおどれクソ森、

と思ったのだが必死だったので、その理由を聞ける状態ではなく

また産後すぐはバタバタしていたこともあり、しばらく忘れていた。

 

退院後、ふと思い出したので

『あの時どうして笑ったの?』

と聞いた。私、よほどブス顔だったのだろうか、と。

返答はこうだった。

『いや、のぞみちゃんが一生懸命いきんでるの見て、俺、あ、のぞみちゃんこのままだと超サイヤ人になるかもな…と思ったんだよね、そしたらさ、自分が子供の頃超サイヤ人になりたくてきばってたら失神したこと思い出しちゃったんだよね…ごめんね』

 

………男の人は血を見慣れていないし、壮絶な出産現場を目の当たりにして引いてしまうかもしれない、と思っていたが、結構冷静なんだと分かった。

二人目も気を遣うことなく立ち会いしてもらおうっと!私の肛門を守るのはお前しかいないゾ。

 

ちなみに夫が超サイヤ人になろうとして失神したのは小5のときらしい。

結構大きくなってからだな!