nozomimaniaの日記

ドンマイ系アラサーの日常。

嘔吐恐怖症と胃腸炎と、私と夫と。

新年早々汚い話なんだけど、最終的に嬉しかったので備忘録として。

 

私は嘔吐恐怖症だ。

いつからかとか原因とかは良いとして、生活には支障を来さないけれど嘔吐という文字を見るとソワソワする程度の。(今はあまり見ないように入力している)

 

 

小4のころにはすでに症状があり、吐いてしまった人を介抱するどころか、その場にいることも出来ずトイレに逃げる自分は

なんて薄情で嫌な人間なんだろうとずっと悩んでいた。でもどうしても無理だった。

 

それが社会人になってからふとネットで嘔吐恐怖症について知り、ああ自分はこれなんだ、よくある恐怖症の一つなんだと知り結構ホッとした。

でもだからと言って恐怖症が軽くなるわけでもないし、はたまた

『私、嘔吐恐怖症なんだよね』

と周りに言っても、

『いやみんな嫌だよ』

と返されることも多かった、し、私もそれは本当にそう思う。みんな嫌だよね。笑

 

前置きが長くなった。

そんなわけで、私は嘔吐に怯えつつ、でも友人は理解を示してくれたりなんだり、社会人になると圧倒的にゲロに遭遇することがへるので克服の必要性も下がり、そのまま放置を決め込んでいた。

 

そんな時に出会ったのが夫だった。

程なくして、この人とは結婚するかもなと予感がしてきたころ、嘔吐恐怖症を打ち明けた。リアクションは、

『へー、そういうのがあるんだ。俺は高所恐怖症だよ』

だけだった。

この人絶対わかってない!

だって私、吐いて苦しんでる人がいても助けられないクソ野郎なんだよ?!

と思った。

 

先月、予防接種のために息子を病院に連れて行った。病院は同じように予防接種に来た子供たちで割と混雑していたのだけど、その中の一人の女の子が吐いてしまった。(ちなみに本人はケロっとしていた。良かったね)

私は動悸がしたが、さすがにここで席を立つのは人としてヤバいと思い、違うことに意識を向けて時が過ぎるのを待ったが

冷や汗、目眩を感じ、結局電話をするふりをして待合室を離れてしまった。

自分の中ではかなりショックで落ち込んだ。

なんて駄目な人間なんだ、と。

事の顛末を帰宅した夫に告げると、

『恐怖症なんだから仕方ないじゃん。俺も高いところからすぐ逃げるよ』

だけだった。

でも、この時はすごく救われた。ああ、この人は分かってくれているんだなと思った。

 

 

そしてつい先日、息子が胃腸炎になり、あっという間に私も感染した。(息子が吐いたときは、まあ、まあ、取り乱しはしたがさすがに逃げ出すことはなくて片付けることも出来た。心臓はめっちゃバクバクしてたけど)

私は普段少しでも気分が悪くなったらすぐに吐き気どめを飲むので、なんと20年近くぶりの嘔吐だったのだが、まあ、吐いちゃえばこんなもん、思ったより大丈夫だったよと夫に告げると、

『そう?良かったね。じゃ俺も今度から家で吐こうかな〜笑』

と言われた。

どういうことか聞くと、夫は私のために具合が悪いときは外のトイレで吐いてから帰ってきていたらしい。

そんな風に気を遣ってくれていたなんて知らなかった。

外のトイレを管理している人たちからすればたまったもんじゃないかもしれないが、私はすごく嬉しかった。

 

夫はアホだし太っているし最近ハゲてきたし、朝とか本当地獄のような顔をしているけれど、私の一番弱い部分や駄目な部分を見ても絶対に否定したり、また諭したりもせず、ただ受け入れてくれる、そういう優しさがあるなと思った。本人には言わないけれど。

 

 

さて胃腸炎自体はすぐに治まり、今やっと3人での、初めての正月を満喫中だ。(おかゆしか食べてないけど)

ただ、私はまだ、息子が吐いてしまったらどうしよう?具合がまだ本当は悪かったら…?とハラハラしているけれど。

でもそれもきっと段々慣れて行く、その先には嘔吐恐怖症克服がある、と願って

頑張ります。ね。